Diagnosis一般診療
感染症
「三つ子の魂百まで」といわれるように、乳幼児に受けた悪影響はその子どもの生涯に重大な結果をもたらします。したがって、その時期にかかった病気のケアは極めて重要になります。
「感染症」は、ウイルスまたは細菌などの病原体が体内に侵入して増殖した結果起きる病気で、子どもにとって感染症は、心身の発達を阻害し生命を脅かす恐るべき大敵です。
大切な乳幼児期に適切なケアをして、お子様の成長を守ってあげましょう。
インフルエンザ
インフルエンザの感染力は非常に強く、ご家庭内や学校、保育所などで集団発生することがあります。普段あまり風邪を引かないと思っていても安心できません。
インフルエンザが大流行する冬が到来する前の、11月頃に予防ワクチンを接種するのがお勧めですが、一般的には3~4週の間隔をおいて2回行います。受けていれば完全に予防できるというわけではありませんが、インフルエンザにかかってしまったとしても、重症にならずに済むケースが多く見受けられます。
風疹・麻疹(はしか)・おたふく風邪
どれもウイルス感染によってかかる病気であり、咳や発熱などの症状に対し薬で対処し、安静にしておくことで3日~1週間ほどで治りますが、免疫力が低下しているので、合併症には注意が必要でしょう。大人の「内科」に相当する科が小児科です。
明らかな怪我の場合を除いて、何か体の異常が見られた場合は、早期受診をしてください。
呼吸器疾患(気管支喘息、肺炎、百日咳、急性気管支炎など)
喘鳴、咳があり呼吸が困難状態になります。呼吸をする度に、「ゼー、ゼー」や「ヒューッ」など音を立てるようになることもあります。このようなケースはまず主治医に連絡しましょう。
ウイルスや細菌の感染によってかかるものと、アレルギーで起こるものがあり、内服薬で症状を抑え、吸入や投薬で対処をしていきます。症状が重い場合は入院をすることもあります。
その他の主な感染症
- 感染性胃腸炎(おう吐、下痢症)
- 水疱(みずぼうそう)
- 突発性発疹症
アレルギー(喘息を含む)
アレルギーは人間の体のいろいろな場所で、さまざまな症状を起こします。呼吸器系に起こる喘息症状を、皮膚ではアトピー性皮膚炎といわれ、かゆみを伴う発疹が繰り返し見られます。
アレルギー性鼻炎や結膜炎も、花粉症だけでなくハウスダストや動物のフケや毛など、いくらでも原因となり、通年症状が続く方も少なくありません。
食物が原因となるアレルギーも、蕁麻疹(じんましん)や発疹などの皮膚症状だけでなく嘔吐、下痢、咳、嗄声、呼吸困難などいろいろな症状を起こし、時にはショック症状から致死的状態になることもあります。
いずれのアレルギー疾患も、急性期の対症療法と予防治療が大切です。