Vaccination予防接種・健診
予防接種
予防接種について、受けたほうが良いのか、何から受けたら良いのか、何か副反応が出たらどうしようか、などといろいろ不安をもたれているお母様も多いと思われます。
予防接種は、伝染病が脅威であった時代には集団接種によって大多数に免疫を与え、それにより伝染病の流行を阻止しようとする集団接種の意義が大きかったのですが、最近では被接種者個人のニーズにしたがって各個人にもメリットがあり、また社会にも役立つ個別接種に変わりつつあります。
お子様のことをよく知っているかかりつけの小児科主治医が、その子の体調や都合に合わせて、個々に予防接種を行ったほうがより安心なことはいうまでもありません。
予防接種法の改正に伴って、今まで熱性痙攣があると1年以内は予防接種ができませんでしたが、主治医の判断と両親の納得のもとに、最終痙攣発作後1~2ヵ月を過ぎれば接種可能になっております。接種当日の入浴も可能です。
予防接種の制度
結核予防法、予防接種法にて定められ打つことを積極的に勧めるものと、任意接種としてご希望者のみに打つものがあります。
日本脳炎ワクチン
日本脳炎の予防接種は現在見直しの時期にありますが、定期接種としては必要なものと考えております。
新しいワクチンが発売されましたが、この対象になる方は初めて接種をされる方に限られます。一期の追加や二期を受けられる方は従来のワクチンを使用いたします。ご質問がございましたらお電話にてお問い合わせください。
インフルエンザ菌b型(Hib)ワクチンについて
Hibによる感染症のうち、組織侵襲性である髄膜炎、敗血症などを予防するためのワクチンです。
インフルエンザ菌はa~fまで6種の菌型がありますが、侵襲性感染はほとんどがb型によって起こります。
Hibワクチンは、Hibの感染防御にかかわる抗原である莢膜多糖体に、破傷風トキソイドを結合した小児用ワクチンです。日本では平成19年1月にようやく承認されましたが、定期接種には指定されておりません。
ようやく2008年12月から発売され、接種対象年齢は、2ヵ月~5歳までです。標準開始年齢は生後2ヵ月~7ヵ月未満で、初回免疫として3回、追加免疫として約1年後に1回接種を行います。
7ヵ月~1歳未満の場合は初回免疫2回、追加免疫1回で、1歳~5歳未満の場合は1回の接種となります。完全予約制ですので、お電話でお問い合わせください。
接種予定を立てましょう~予防接種を受ける時に気をつけること~
各予防接種は打つ時期が決まっております。不明な点はお気軽にお問い合わせください。
※予防接種カレンダー参照
●予防接種を受ける時に気をつけること
- 【受ける前】
- 体調の良いときに受けましょう。また、接種前に病気にかかっている場合はご相談ください。
- 【受けた後】
- 初めての種類のワクチンを受けた時は、副反応に気をつけて30分~1時間は様子を見ましょう。
健診について
乳幼児健診には1ヵ月、3~4ヵ月、6~7ヵ月、1歳6ヵ月、3歳があります。料金は無料です☆
※市町村によっては異なる場合もございますので、詳しくはお住まいの地域の市役所・町役場などにお訊ねください。
赤ちゃんは生後1年の間に急速な成長と発達をとげます。乳児健診の目的は、疾患を見つけることだけではなく、赤ちゃんの順調な成長、発達を確認していくことにあります。
乳児健診は毎月1回受けるのが理想的ですが、少なくとも生後1ヵ月、3~4ヵ月、6~7ヵ月の健診は必ず受けるようにお勧めいたします。
通常生後1ヵ月健診は、出産した病院で行われると思われますので、生後3~4ヵ月時にかかりつけ医で健診を受けるのが良いと思います。この健診で生後からの順調な成長、発達を確認すると共に、今後の健診および予防接種のスケジュールも確認すると良いでしょう。
また、生後4、7ヵ月は発達のキーポイントといわれる月齢です。それぞれ首のすわり、おすわりなどをチェックし、成長、発達、体つきを母子手帳に記録いたしますので必ず持参してください。
育児には疑問に思うことも多いと思います。どんな些細なことでもかまいませんので、お気軽にご相談ください。